商品概要
「鯨泉」の一番の特徴は、その味わいにあります。 海のサイダーという商品イメージを、具体的な味わいに変換するため
・塩味
・独特な香り
この2点にポイントを絞って開発を進めました。
しょっぱいだけの塩味のサイダーではなく、後からじんわり塩味が広がり、甘さをひきたてる、そんな味わいを実現できました。
ココナッツの香りのせいで甘さを強く感じますが、糖分はかなり控め、むしろスキッリした後味で、一般的なサイダーに比べて非常に飲みやすくなっています。
海をイメージする香り。磯臭さでは商品になりませんので、飲料として成立する香りを探しました。記憶を辿って行き着いたのが、ココナッツです。
夏の海岸に甘い香りが漂っていたのを思い出し調べてみると、海に関わるものに、ココナッツの香りを使った製品(サンオイル、サーフィンのワックスなど)がたくさんある事がわかりました。
ココナッツと塩味との組み合わせ、他にないユニークな味わいのサイダーができるだろうと感じました。
ただし、クセのある香りは味わいに影響するため、香りの強さと甘さのバランスをどうとるか、そこに大変苦心することになりました。
特徴的なボトルは、開発当初、候補から外していたものでしたが、ラベルデザインを進めるうちに、ボトル形状とラベルデザインが絶妙にマッチする瞬間があり、このボトルが採用されました。
当初は、もっとレトロなイメージを検討していましたが、結果的には良い雰囲気を持った商品になったと思っています。
商品名を「◯◯◯サイダー」にしなかったのは、今後、種類が増えたり、コラボ商品が生まれたりする可能性を考えて、ブランド名を作っておきたかったからです。
「鯨泉(げいせん)」の鯨は地名「鯨波」からとっています。その昔、鯨波にあった「霊夢泉」という鉱泉をヒントに得て、泉の文字を組み合わせました。鯨と泉が組み合わされることで、豪快な鯨の潮吹きもイメージでき、サイダーの商品名に相応しいとものになりました。